うちの子記念日 2023・10・18
10月18日は、こがらしのうちの子記念日です。
2023年10月17日、知り合いの方から連絡がありました。
「数日前から外で鳴いている子猫がいる。」とのことでした。
気になったので見に行くと、知り合いの家の垣根のところに、白と黒のまだ幼い顔の猫がいました。
その子猫は、不安そうな表情に似合わないくらい大きな声で、こちらに向かって鳴いていました。
いつから鳴いていたのか、その声はかすれ、枯れてしまっていました。
「おいで。怖くないよ、大丈夫。」
怖がらせないように静かに近づきます。しかし、
「あっ!」
子猫は脱兎のごとく垣根から飛び出し、向かいの畑のほうに走っていってしまいました。
垣根の外はすぐ道路なので、車が来ていたら危ないところでした。
公道でもない車通りの少ない場所で良かったです…。
持ってきていたおやつを見せながら、畑の木の陰に隠れている(つもりのww)子猫に近づきます。
「おいしいよ~!食べる?」
警戒しているくせに、目が合うや否やまた大きな声で鳴き始めました。
威嚇のつもりなのでしょうか…?
ここにいるよ、と言っているようなもので、自分の場所がバレバレです。
おやつを出した小皿を子猫の近くに置いて、少し離れたところで見守ります。
子猫は私たちが離れたのを確認すると、恐る恐る小皿に近づいて鼻をひくつかせました。
少し舐めると美味しいことに気づいたのか、ものすごい勢いで舐めつくし、終わるとすぐに小皿から逃げるように離れます。
私たちは空になった小皿にまたおやつを出して離れます。
すかさず子猫が出てきて出したばかりのおやつを完食します。
何回か繰り返すと、子猫と私たちの距離はだいぶ近づいていました。
あと少し…!
しかし、その日はタイムオーバーです。
予約が入っていたため、もうお店に戻らないといけませんでした。
子猫にまた来ることを告げ、知り合いの方にも話をして、もやもやした気持ちのまま帰りました。
次の日、もう一度知り合いの家に行きました。
子猫は畑ではなく、畑の隣の物置の陰から出てきました。
「今日もおやつ持ってきたよ!食べる?」
話しかけながら近づくとすぐに物置の陰に隠れてしまいました。
物置のそばにおやつの小皿を置いて離れると、またすぐに出てきておやつを食べてさっと隠れました。
何度か繰り返しながら徐々に距離を詰めていきます。
そろそろいいかな…というところで、、、店長の出番です!
「良いハンター」の登場らしいです………私には意味がわかりませんww
スティックのおやつを持ち、しゃがんで腕を伸ばしながら近づく店長…
子猫は物置の陰から警戒しながらもそんな店長の様子をじっと見ています。
小皿ではなく、直接おやつをあげる作戦のようです。
ある程度まで近づきじっと待ちます。
すると、子猫は体勢を低くしながら、店長の持つスティックのおやつに顔をのばします。
腰が引けていながらも、めいいっぱいおやつに顔をのばしている姿が可愛くて可愛くて…♡
その後も、店長がおやつをスティックごと子猫に奪われてしまったり、ボロボロに噛まれたおやつのビニールを取り返すのに悪戦苦闘したり、なかなか苦戦しながらも、ちゃんと子猫との距離も近づき、子猫もおやつにすっかり夢中になりました。
子猫に触ることはまだ出来そうにないので、捕獲器を使うことにしました。
捕獲器を使うのは初めての私たち…。
ガチャガチャと音を鳴らしながら車の荷台から捕獲器を下ろします。
子猫の近くまで持ってきて、捕獲器をセットします。
入り口を上げ、おやつを中の奥のほうに入れます。
そして、そんな様子をじっと物置の陰から子猫が見守ります…通常、猫にはセットする様子を見られてはいけないそうですww
セットをし終え、ゆっくり捕獲器から離れます。
あとは子猫が入り、捕獲器が閉まるのを気長に待つだけです………ガシャン!
「え?」
私たちが捕獲器を離れてから、まだ一分も経っていません。
子猫は…?
「入った!入った!」
捕獲器の中で子猫が慌てふためき暴れています。
あまりの展開の早さに、肩の力も抜け、二人で笑ってしまいました。
すぐにお店に戻り、子猫をケージに移しました。
緊張と警戒の表情です。
この日はずっとトイレにいました。
次の日、いつもお世話になっている動物病院に連れて行きました。
生後半年くらいの男の子でした。
手にはいくつか傷があり、中には大きく深い傷もありました。
今でも残っている傷跡もあります…
小さな体でひとりで頑張っていたのでしょう…
大きな声で鳴いていたことも、先生は産まれたときから野良で生活していた子ではまずありえないと言います。
野生で鳴くということは、自分の居場所を敵に知らせてしまう大変危険な行為だそうです。
しかも、子猫ならなおさらです…まず、母猫が生きる術を教えているはずなので、野良猫は基本的には鳴かないそうです。
そして、もし幼いときから鳴いていたのなら、今こうして無事に生きてはいないだろうと…
そういう理由からも、多分この子は最近捨てられたのだろうという事でした。
こんなに可愛い子を…しかも半年間は一緒にいただろうに…ちょっと私には想像もできませんし考えられませんでした。
傷以外は、痩せてはいるものの至って健康だとのことでした。
良かったです…一安心ですね。
そして、この日は交通事故で入院していたぐれいも無事退院しました。
帰りの車内で子猫の名前会議をしました。
毎度のことながらなかなか決まらず…
いろいろな案が出ましたが、、、
一番しっくりくるということで…
『こがらし』に決定~!!!
初代猫えんがわ以来の4文字の名前です。
我ながらぴったりな名前を付けたなぁと今でも思います!ww
帰宅後は、それぞれ他の猫たちとも別々の部屋で過ごしてもらいます。
病院を頑張ったご褒美に、捕獲の時にも使用したおやつをあげました。
すると、どうでしょう…
こがらしが、おやつを食べながらウニャウニャ喋るのですww
それは言葉を話しているかのように聞こえました。
「ラーメン…うまいです…ラーメン」
その様子はブログ最後に載せてある動画でもご紹介していますので、ご興味や機会がございましたらぜひ一度ご覧になっていただきたいです。
威嚇することもほとんどなく、時間もそれほどかからないうちに慣れてくれました。
なるべく一緒に過ごす時間を設けようと、試しに同じ部屋で過ごしてみると、初日からほぼ緊張することなくくつろいでくれました。
おもちゃで遊ぶのが好きなようで、すぐに一緒に遊んでくれました。
そして、遊び疲れると…
寝る!!!ww
こんなに短時間のうちに寝顔を見せてくれるとは…!?ww
本当に無防備というか、なんというか…最初から大物感がすごかったです。
こがらしを保護して2週間が過ぎた頃、りく、すい、しずく、きょうだいが保護されました。
小さな弱った子猫の保護にバタバタしてしまい、こがらしと過ごす時間がとれなくなっていました。
これは今となってはただの言い訳でしかありません…
きっとさみしかったのだと思います。
こがらしは部屋の窓にかけられたブラインドから顔をのぞかせて部屋の外にいる私たちを見ていることが多くなりました。
そんな、ある日、こがらしの顔が変なことに気づきました。
慌てて病院に行くと、怪我だと言われました…。
ブラインドを覗く度に顔を傷つけていたようです…そんなことにはちっとも気付かず、また覗いてるよ!なんて笑っていた自分に無性に腹が立ちました。
すぐにブラインドは片づけました。
傷が治ってくるとかさぶたが剥がれ、痛々しい顔になりました。
不安になり先生に相談すると、かさぶたが全部剥がれてきれいになれば毛も生えてもとに戻るから大丈夫と言ってもらえました。
安心したのと同時にとても反省しました。
それからは、なるべくこがらしとの時間を設けるようにしました。
そんな中、私は手術のため入院することになりました。
病気などではなく、本当に大したことではありませんのでご心配なく…!
一週間入院しました。
猫たちと生活するようになって、家を空けるのは初めてでした。
一日猫に触れないことも初めてでした。
完全にホームシック!!!ww
みんなに会いたいのはもちろん、私の一日前に動物病院に入院したしずくのことも心配でしたが、なぜかものすごくこがらしに会いたくてたまりませんでした…。
退院して帰宅すると、ぽくはいつも通り迎えてくれました。
抱っこして抱きしめると、他のみんなはどうだろう…不安になりました。
一週間もいなくて、私のことを忘れてはいないだろうか…
しかし、そんな心配は必要ありませんでした。
みんな普段と変わらず寄ってきて甘えてくれました。
それどころか、こがらしの顔の傷がこんなにきれいになっていました。
まだ少し鼻の所に点々と残っていますが、だいぶきれいになりました。
かわいいお顔♡
保護から2か月ほど経ち、去勢手術も無事終わりました。
手術後、帰宅したときの写真です。
不機嫌そうな表情ですねww
こがらしにしては珍しい顔です!
それから1週間あけて、みんなといよいよご対面です。
毎回対面のときは緊張しますね。
きっとこがらしも同じ気持ちでしたね。
ケージに入ってみんなのいるところに行きましたが、ずっと大きな声で鳴いてしまいみんなを困惑させてしまいました…ドンマイこがらしww
初日は数分だけにしました。
焦らず、少しずつですね。
毎日少しずつ対面する時間を増やしていきました。
4日後にはケージから出て、好きに歩きまわって挨拶してもらいました。
こがらしは猫が苦手なのか、すぐに威嚇してしまいなかなか打ち解けられずにいました。
落ち着いている大人猫たちは威嚇されても気にも止めませんでしたが、優しい気の弱い子たちはこがらしを避けるようになってしまいました。
そんなある日、ひとりで遊ぶこがらしの近くに、ぽんず、あん、みら、の3きょうだいが集まって見ているのです。
見られていることなんてお構いなしのこがらしは、三角テントの中で暴れに暴れまくって、ついには転がり出てしまいました!ww
それを見ていた3きょうだいは大はしゃぎ!ちょんちょん手でちょっかいを出したり、次第に一緒に遊び始めました。
そのことがきっかけで4匹は仲良くなりました…ww
ぽんずたちと仲良くなると、他の子たちからも少しずつ認められ始め、徐々に家族として打ち解けていきました。
こがらしもみんながいることに慣れたのか、威嚇することもなくなりました。
打ち解けてからは持ち前の天真爛漫さと自由奔放な性格で、家族の中でも存在感強めな子となりました。
やんちゃでイタズラっ子ww
勝手に人の物を私物化するしww
扱いひどいし…ww
これどうなってるの!?ww
イタズラを見つける度に「こがらし~!!!」となりますが…
この顔で見られたら叱る気もなくなってしまいますww
なので、好き勝手やりたい放題のやんちゃ坊主に育っています…ww
後輩にゃんこが増える度、毎回威嚇をしては厳しく教育しているこがらしパイセンww
それでもすぐに仲良くなって一緒に遊んであげられる優しい気遣いのできる子になってくれています。
つらい思いも痛い思いも、きっと数えきれないくらいにたくさんしてきたでしょう。
これからはそんな思いは一切しないで過ごせるように、楽しい嬉しい幸せな思いでいっぱいの毎日にしてあげたいです。
かわいいかわいいこがらしを、これからもよろしくお願いいたします。
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