今、再びのグレイ君

すまいるの日常

えっ!?グレイ君…?

6月の木曜日、定休日の夜。
買い出しから帰ってきて、普段よりも早めの夕飯を食べ終わったとき、一通の連絡がありました。

地域猫をしっかりと管理してくださっている方からでした。
『地域猫にご飯をあげに行ったとき、鉄の扉のようなものの隙間から猫の鳴き声がして、ライトで照らして覗いたら、すまいるさんが以前保護してくださった猫によく似た子がいました。そのまま帰ってきてしまいましたが、よくよく考えたら入り込んでしまって出られないのではないのかと、不安になってしまい連絡しました。』
とのことでした。

二人で、
「まさかねぇ、外には出ないはずだから…。でも、気になるねぇ。」
どんな猫でも困っていたら助けてあげないとね!ということで、見に行くことにしました。

お酒も飲んでいたので、食後の運動も兼ねて、なかなか距離はありますが(笑)歩いて行くことに…!

グレイ君が外に出ているはずがないと思いながら、8か月前のグレイ君の思い出話をしながら行きました。

写真を載せたり、細かく書いてしまうと場所がわかってしまうため、詳しく書くことは避けさせていただきます。

鉄製の扉の所に着きました。
ひっそりと静まり返っています。
開いた扉の隙間を懐中電灯で照らして覗いてみましたが、何も見えません。
「グレイ~?グレちゃ~ん?」
何度か声を掛けましたが、ひっそりと静まり返ったままです。

もういないのかな?逃げたのかな?
そう思いましたが、扉の隙間は猫一匹通ることも出来ないくらいに狭いものでした。
入ってしまったのなら、どこからどうやって出られるのか…?
「グレ~?」
何度も呼んでいると、急に情けないような聞き覚えのある声が…!
「ナァ~ン。」
もう、一瞬でわかりました。『グレイだ…。』
隙間にもう一度ライトを当てて見てみると、ピンクのカラフルな首輪をつけた黒っぽい塊が見えました。
間違いない、グレイです。

中にいるのはわかりましたが、どうやって出してあげればいいか…
扉は勝手に開けていいようなものでもなさそうだし、困りました。
しかし、幸いなことにそこは私の実家と同じ地区だったので、すぐに父に電話をかけて事情を説明しました。
心配してくれた父と兄が様子を見に来てくれました。
知らない人たちが来たからか、さっきまで情けない声で鳴いていたグレイは黙りこくってしまいました。まったく可愛いやつめ(笑)

やはり、扉は勝手には開けられないようでした。
「明日の朝一に区長に連絡して開けてもいいか聞いてみるよ。だからまた明日の朝に来なさい。」
父にそう言われて、まだそんなに遅くないから今から電話してと言いましたが、時刻は23時。
「あんたたちとは違うのよ、みんな朝が早いの。」
そう言われてしまっては、諦めるしかありませんでした。23時、普通はもう遅い時間のようです…
季節的に昼間は暑い日もありますが、夜は涼しく過ごしやすいので良かったです。
グレイに、また明日来るからあと少し頑張ってね。と言い、後ろ髪を引かれる思いで帰りました。

次の日の朝6時半、父からのモーニングコールで目覚めました。(笑)
区長が扉を開けて良いとのこと。急いで支度をしていると、まだかね?との催促コール(笑)。
みんな朝が早いです。

バタバタ扉まで行くと、なんと父と一緒に区長さんもいるではありませんか!
もう平謝りです。(笑)
扉は手動でも開けられるようで、扉の後ろに回った父がグルグルと取っ手をつけて回して開けてくれました。
私たちは扉にグレイが挟まってしまわないように、隙間から覗きながら声を掛けました。
近づいてきたグレイが怖がって奥に奥に行ってしまいます。
ついにもう奥がないところまでくると、懐かしいあの可愛いグレイが少しずつ近づいてきました。
「グレイ!もう大丈夫だからね!よく頑張ったね!」
少し怯えた表情のグレイにもう手が触れる!という頃に…

シュッ!!!

ものすごい速さで走り抜けたと思いきや!

ぴゅ~~~!!!

颯爽と走り去って行きました。(笑)

私と区長さんがあっけにとられていると、扉の後ろ側から店長の声が、
「グレイ!もう少しだからね!頑張れ!」
もうグレイはいませんけど…?(笑)
笑ってしまいました。
気づいた店長が大きな声で名前を呼ぶと、グレイはふと足を止めて振り返ってくれました。
その顔は、
「ひでぇ目に遭った!」
とでも言っているかのような表情でした。
そして、そのままグレイは行ってしまいました。

グレイ、もう走れるんじゃん!
少しびっこをひいてはいましたが、しっかりと歩いて、しっかりと走っていました。
また助けてあげられたことと、普通に歩いたり走ったりできるようになっていたことに、本当に安心しました。
良かった、良かった。

では終われません!
完全室内飼いは!?
あの約束は何だったのか…?

助け出したことを、教えてくれた方に報告すると、グレイは今年に入ったころからたまにご飯を食べにくるようになったとのこと。
最近は毎日のようにご飯の時間になると、他の子たちと同じように来るそうです。
これは、店長にまた飼い主さんのところに行ってもらうしかないようです…。

その後、たまにその場所に行くと、いるのです。グレイ君(笑)
ちゃんとお家に帰っているのかしら?
心配ですが、人懐っこく可愛いグレイに癒されています。
連れて帰っちゃうぞ!(笑)

猫の飼い方は人それぞれです。
結局のところ、外飼いの人に何を言っても変わらないのでしょうか。
だからって諦めるわけにもいかないのです。
私たちも自分の考えを押し付けるようなことはしたくありません。
しかし、猫のことを思う気持ちは同じはず!
どうしたら良いものか…
私たちの悩みは尽きません😇

動物好きのパートナーを探すなら【ペット婚】

コメント

タイトルとURLをコピーしました