グレイくんを緊急保護しました。
8月15日深夜、実家近くの駐車場にフラフラで今にも倒れてしまいそうな猫がいました。
近づくとフラフラと弱々しい足取りながら逃げるような素振りをするその猫に、私たちは見覚えがありました。
「グレイ?」
そう声をかけると、逃げようとしていた態勢のまま顔だけこちらに向けました。
「やっぱりグレイだ!グレイ、どうしたの?」
近くに行ってしゃがむと、ヨロヨロと暗がりから近づいてきてくれました。
グレイとの出会いは昨年の10月、車に轢かれ近くの神社で動けなくなっていたところを保護したのが最初でした。
退院して飼い主のお家に帰る日のグレイ↓↓↓
その後、今年の6月には防波扉の隙間に落ちて出られなくなっていたところを助けたこともあり、それからは見かける度に声をかけたり撫でさせてもらったりしていました。
6月に会った時のグレイ↓↓↓
しかし、6月後半に餌やりさんから、グレイくんが最近ご飯を食べない、ご飯の時間になっても来ない、と連絡を受け、私たちも探していましたが約2ヵ月ぶりに会えました。
月明かりに照らされたグレイの姿は、私たちが最後(6月)に見たときよりも小さく細くなっていました。
時折くしゃみをして鼻水を垂らし、お鼻も呼吸に合わせてブヒブヒと鳴っています。
足元まで来た細い背中に触れ、驚愕しました。
「グレ!ガリガリじゃん!どうしたの?ご飯は?食べてないの?」
グレイの体はゴツゴツとしていて、本当に骨と皮だけでした。
全然伸びない皮を引っ張ると、脱水していることもわかりました。
このままここに置いては帰れない…。
グレイにここにいるように言い聞かせ、慌てて一度お店に戻り、キャリーを持って戻りました。
グレイは言いつけ通り同じ場所で横になっていました。
「おまたせ、グレイ!さっ、行こう!」
キャリーを見ると、少し逃げるような素振りをしました。
ここで逃げられては困ると思い、大丈夫だよ、大丈夫だよ、と声をかけながら、そうっと抱き上げました。
そして、そのあまりの軽さに涙が出そうになりました。
私たちの知っているグレイとはまったく違っていました。
お店に戻り、すぐに皮下点滴をしました。
水分を摂れるご飯や嗜好性の高いおやつのカツオやちゅ~る、いろいろ用意して顔の前に置きましたが、どれもいらないと顔を背けてしまいました。
しかし、クーラーの効いた部屋で横になり、グ~っと気持ちよさそうに腕や背中を伸ばす姿を見て、あぁ連れてきて良かったな、と思いました。
夜になっても蒸し暑い外では、ゆっくり休むこともままならなかったでしょう。
グレイは事故の後、飼い主に返す条件として、障害が残るため完全室内飼いを絶対守ってもらうことを約束していました。
そもそも外にいること自体おかしいのです。
6月後半に見かけなくなってから、もしかしたら家に帰ったのかもと楽観的に考えていた自分が情けないです。
痩せてしまったグレイ↓↓↓
次の日、いつもお世話になっている動物病院に連れて行きました。
先生には10月の事故のときもお世話になり、6月に防波扉に落ちて閉じ込められたことも話していたので、グレイのことを覚えてくれていました。
10月に保護した時の体重は6キロでしたが、今回はなんと…3キロ!?
先生も痩せ細ったグレイの姿を見て顔をしかめていました。
「こんなんじゃあ、この子死んじゃうよ!」
本当にその通りだと思いました。
防波扉に落ちたときに見たグレイはこんなに痩せていませんでした。
それが、ほんの2ヵ月で、体重が半分になるなんて…
グレイになにがあったのでしょう…
くしゃみと鼻水は慢性的な風邪とのことでした。
子猫の時に風邪をちゃんと治療してもらえなかったりすると、大人になっても慢性的に風邪の症状が出てしまうそうです。
触診すると、うんちがすごく溜まっていることがわかりました。
うんちを出してもらい、皮下点滴と注射もしてもらいました。
グレイは事故での骨盤骨折の後遺症で、他の子に比べてうんちが出にくくなっているそうです。
なので、消化の良いご飯と、液体のお薬(うんちが出やすくなるらしい)、錠剤の抗生物質をもらって帰りました。
うんちは150ℊも溜まっていました。
帰宅してからは、長距離の車移動での疲れと、溜まりに溜まっていたうんちが出てすっきりしたのか、本当によく眠りました。
全然なかった食欲も、お腹が空っぽになってからは徐々に出てきたようで、ポリポリと心地よい音をさせながらゆっくり少しづつ食べてくれました。
謎の決めポーズを見せてくれるグレイ↓↓↓
お薬も嫌がることなく飲み、私たちが部屋を訪ねる度に嬉しそうに鳴きながら近づいてきて、喉をゴロゴロ鳴らし、お鼻をブヒブヒ鳴らし、撫でろとばかりに横になる姿は本当に可愛くて可愛くて…こんなに酷い目にあったにも関わらず、グレイは本当にとてもいい子です。
うんちは2回ほど黒くて固い小さな塊が出た後は、普通の健康的なうんちが出るようになりました。
ご飯はたくさん食べてほしい気持ちからか、毎回少し多めに用意してしまいますが(笑)、グレイはちゃんと適量を食べ、多い分はちゃんと食べ残してあります。
本当に賢い子です。
グレイを保護して1週間が経ちました。
心なしか毛艶が良くなったように感じます。
体も少しふっくらしてきたかなぁ?と思っています。
6日分もらった錠剤のお薬も、体調が良くなったのか最後のほうは飲むのを嫌がることもありました。
それでもちゃんと飲んでくれるあたり、本当に性格の良さが感じられますね。
お店の営業中はケージの中でおりこうさんにしてくれています♡↓↓↓
いつも酷い目に遭うのは良い子…先生が言っていた言葉です。
本当にそう思います。
もうこの子が2度とつらい思いをすることがないように、これからのことをしっかり考えていかないとと思います。
そして、グレイのように酷い目に遭ったり、つらい思いをする子が一匹でも減ることを切に願っています。
可愛いグレイが太っていく姿をお届けできるよう精進します😺🤗♡
どうぞよろしくお願いいたします。
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